販売数はスロースタート
iPhone、iPadと立て続けにヒット商品を出したAppleですが、Apple Watchはそれほど販売台数を稼いだ商品ではなかったと思われます。それでもスマートウォッチの販売数の大半を占めたといえば評価されるかもしれませんが、Apple Watchはそれ以上を期待されていました。
発売前ティム・クックCEOは、Apple Watchの販売はiPodのようにスロースタートになると発言していました。確かにその通りになったと思います。街中でApple Watchを見る機会はほとんどありません。発売直後に比べれば増えてきましたが、それでもほとんど見かけません。ここからどのようにして巻き返していくのでしょうか。
ファッションアイテムとしても注力
Apple WatchがこれまでのApple製品と異なるのはファッションアイテムとしての側面を多分に意識している点です。ファッションブランドとの共同開発商品や、頻繁に新しいバンドを発売するなど、これまでにない取り組みを続けています。
このことでApple Watchのユーザーは広がったかもしれませんが、まだイマイチです。やはり機能面でのブレイクスルーが必要になるのではないでしょうか。僕も1年間、ほぼ毎日Apple Watchをつけていますが、機能面への満足度は55%ほどです。これでもAppleファンとしての印象なので、物珍しさで購入した人はもっと厳しい評価をしているかもしれません。
対応アプリとApple Payに期待
Apple Watchの機能を左右するのはアプリです。発売当初に比べて対応アプリは増えてきました。しかしまだまだです。タクシー配車アプリやau Walletアプリあたりが対応すればもう少し便利になると思うのですが、なかなか対応が進みません。便利なアプリが出てくれば、もっとApple Watchは売れるはずです。
一方でApple Payは日本で今年秋に対応という情報が増えています。Apple Payが使えるようになれば、Apple Watchでも決済できるようになり、格段に便利になるはずです。非常に期待しています。
まだまだApple Watchは始まったばかりで、失敗作だと決めつけるのは早すぎます。Appleがどのようにテコ入れし、どんな世界をApple Watchで作っていくか、僕はまだまだ注目しています。