そもそもiPhoneの事前予約が禁じ手なのはドコモも承知していたはずです。よく噂で「あそこの店は事前予約を受け付けてくれる」とか「店員と友達になれば一番にデータを入力してくれる」などを耳にします。しかし他社や他の予約者が期日を守っているところで、抜け駆けするのは不公平な競争に手を染めることを意味します。
こんな筋の悪い予約制度をドコモが導入しようとした背景はに、昨年のiPhone6/6 Plusのスタートダッシュ失敗があるのではないでしょうか。昨年のiPhone6/6 Plus発売当初、ドコモはあまりシェアを取れませんでした。シェアの低さを決算説明会などでも指摘されてしまい、何としても今年は他社に遅れをとりたくないとの気持ちが先走ったのでしょう。
iPone6/6 Plus発売1ヶ月のシェア(BCNランキングより) |
ドコモは家電量販店なども巻き込んで、大々的に事前予約を受け付けようとしていたようですが、「そうはAppleが卸さない」という結果になりました。