2013年10月18日金曜日

もうiPhoneの販売台数をキャリアが発表すればいい

最近、どのキャリアのiPhoneがどれだけ売れたかというニュースをよく目にします。その多くは家電量販店などでレジを通す際のデータを集計したものが元になっています。さらに、このランキングを巡ってはマスメディアが多く取り上げるため、キャリア側も対応を余儀なくされているようにも見えます。

初週、2週目と振るわなかったドコモがランキング対策として集計対象となる量販店への出荷を強化したことで、ランキングで上位を獲得できたとする記事も出ています(NTTドコモがiPhone販売を加速 量販店の機種別では1位浮上も)。確かにランキングで上位をとれば、「勢い」があるように見えて営業上も有利になると思いますが、キャリアの目的はランキング上位獲得ではないはずです。

出荷の割合でランキングを上下できるんだったらそれ自体に意味はなく、もうキャリア自身がiPhoneの販売台数を公表すればいいと思います。Appleは秘密主義だとよくいわれていますが、僕はその大部分は作られたイメージだと考えています。アメリカの大手キャリアはiPhoneの販売台数を四半期の決算ごとに公表していて、機密事項でもなんでもありません。日本のキャリアが「絶対に答えられない」ような態度を取るのには常々疑問を持っています。


キャリアとAppleになんらかの契約があるのかもしれませんが、iPhone販売で無駄な競争をしたくないという本音が透けて見えます。ソフトバンクが独占していた頃も非公開だったのですが、これはソフトバンクが手の内(契約の内訳)をあまりみせたくないという事情があったと推測しています。これからは非公式なランキングで競うよりも、正々堂々と販売台数で競えばいいのです。ドコモの参入でこうした変なタブーが破られることを期待したいところです。