本当に移転先を探しているのだろうか
Appleは世界的に売上を減少させる局面に突入しています。その突破口として中国やインドを重視しているようで、クックCEOも頻繁に両国を訪問しています。一方で日本市場はiPhoneこそある程度売れるものの、全体の消費は低迷し、携帯電話販売の制度変更でiPhoneが売れにくくなり、これまでのような成長の見込みにくい市場になりつつあります。
そのような状況で発表されたApple Store札幌の「移転」だったので、多くの人が事実上の閉店と捉えました。しかしあくまでAppleは移転先を探していると新聞のインタビューに答えています。
本気度が問われる
もし札幌店での売り上げがAppleの日本市場での売り上げにとって重要であれば、これだけ長い空白期間は作らないと思われます。全く続報がないことから、Appleの出店意欲は「条件のいい場所があれば出店しようかな」程度に見えてしまいます。
"Taxi!" Caught a cab in Beijing this morning with Didi Chuxing's Jean Liu. pic.twitter.com/Sl2xnzXtNY— Tim Cook (@tim_cook) 2016年5月16日
Apple Storeの出店に限らず、Apple全体における日本市場の地位は低下を続けているように見えます。対して中国ではタクシー配車企業に先日10億ドルもの投資を行い、またいち早くApple Payに対応するなど、Appleが前のめりなほど本気です。
隣でそれを見せられる日本のAppleファンとして、少し寂しい気持ちになります。