次期iPhoneの足音が徐々に聞こえて来ているのですが、この時期になると毎年「次期iPhoneはNFCに対応する」という噂が出てきます。そして今回も出てきています(次期「iPhone」はNFCを搭載か--アナリスト予想)。この噂は事情通や製造ライン関係者からの情報ではなく、アナリストからの情報であるため信憑性はそれほど高くないかもしれません。ただ多くの人がNFCの採用を待っているのは確かでしょう。
しかしAppleはNFCではなくiBeaconの方を向いているようにみえます。既に米国内のApple StoreでiBeaconを利用したサービスが始まっているようですが、普及はまだまだです。iBeaconもPassbookもアメリカではどの程度使えているのか知りませんが、日本ではほとんど実用化されていないサービスです。そのような状況で既に普及しているNFC規格を採用すればiPhoneの利便性は向上する可能性はあります。
ただ、その利便性はiPhone独自のものではなく、Android端末の後追いの利便性になってしまうのは確実です。iPhoneの革新性を重視するAppleは多少の不便を承知で新たな可能性であるiBeaconに賭けているようにも見えます。なので今回もNFCは非搭載と僕は予想します。2014年2月にはAppleがiBeaconの普及への取り組みを本格化させているとの情報もあります(Appbankの記事)。またドコモがiBeacon技術を取り入れたサービスを開始していると最近報じられました(IT Mediaの記事)。
AppleはiPhoneの普及を背景にiBeaconでNFCに対抗していくと考えます。