で、今回読んだのが「アップルのデザイン」。サブタイトルにもあるように究極をうみ出すAppleの姿勢に迫った本です。内容は一貫していて、同社の製品細部へのこだわり、製造の常識を踏まえない設計が柱になっています。
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本のデザインもAppleっぽい |
ただし、コスト面では大量に同一の製品を製造することで大幅な削減が行われています。これはiPhoneやiPadが全世界でほぼ同一モデルで販売されていることにも現れています。
で、なぜAppleが製造業の常識を踏まえないか、それはもちろん強力なリーダーシップで製品のデザインが決められていたこと以外に、自社の工場を持たないという原因もあるとのことです。なるほど、でした。設計者は常に製造部門の顔色をうかがい、設計するものです。それがないAppleが強く支持されている、ってのは日本企業にとっては非常に脅威なことだと思います。
デザイン云々の話以外にもなかなかためになる本でした。
アップルのデザイン ジョブズは“究極”をどう生み出したのか | |
日経BP社 |
Amazonでは1,890円(定価)前後で販売されています。写真や図表も多く、非常に読みやすい構成になっています。Appleファンなら読んで損はない本です。