2014年5月12日月曜日

iPhone発売時期の噂は外れることが多い

先日から次期iPhone(iPhone6)とされるモックや図面の流出が相次いでいます。この時期、工場などの製造工程から流出する製品に関する情報は確度が高く、大体ですが正確(細かな部分の変更はもちろんありますが)な情報が多くなっています。

一方で製造の進み具合から出てくる「発売日」「発表日」の情報の精度は高くない印象です。Appleも公言しているように、サプライヤーが販売に関して持っている情報は不正確なことが多いです。Appleはサプライヤーひとつに情報が集まらないように工夫しているとされ、また一つの供給企業がAppleの製造工程全体を見渡せるようにはしていません。

今回の「8月発売説」も台湾のサプライヤー(匿名の製造関係者)から出た情報で、僕としてはこの情報の精度は低いと考えます。更に言えば、9月発売が3回続いたものを変更する積極的な理由がないように見えます。2年(以上の契約)での買い替えサイクルを崩してまで発売を前倒しする強い理由が見当たりません。

敢えて言うなら、Appleは発売を前倒しするよりも、発売日までに在庫をたくさん確保して初期需要を捌くことに専念するべきでしょう。もし製造が前年より早い時期に始まっているとすれば、それは発売前倒しではなく発売直後の供給数確保と見た方がいいと考えます。

発表会の1週前には招待状が送付されます
ちなみに発売日に関して正確な情報が出てくるのは、発表会開催の数週間前くらいに、「Appleの内情に詳しい人」が語る情報です。そしてその情報をAppleに詳しい人が「正しい」とつぶやくのが伝統芸能のようになっています。