一部ではiAd終了とする報道も
AppleはiOSアプリ内に広告を表示するiAd App Networkの6月末でのサービス停止を発表しています。すでにiAdを組み込んだアプリは審査を受けられず、他の広告を使うしかないようです。
一方ですでに審査を通過しているiAd向けに広告を出すことはまだできるようで、6月末のサービス終了まではiAdは機能するようです。しかし6月末以降の姿が全く見えません。メディアによってはiAdが全て終了するかのように報じているところもあります。しかしこれは間違っていそうです。
Newsの広告もiAdに依存
Appleが最近注力しているNewsアプリ(アメリカ、イギリス、オーストラリアでサービス中)の記事中に表示される広告にもiAdが使われています。Newsアプリへの広告出稿は担当者に直接申し込む必要があり、今までのアプリ広告のような気軽さはありません。
しかしiAdネットワークを利用していることには変わりありません。これが6月以降にどうなるかが見えませんが、仮にここでもiAdが終わるとすれば、Newsアプリの存続に関わるものになります。
Newsアプリでは出版社(ブロガーも含む)が独自に獲得した広告も表示できます。ただこの方式の広告は、広告営業にリソースを割けない中小メディアに不利となります。多くのメディアが参加することに意義のあるNewsですが、ここから中小メディアを締め出すことはしないはずです。AppleはNews向けに独自のiAdを存続させていくのではないでしょうか。何らかの発表がWWDCであれば、と思っています。