2014年12月16日火曜日

思ったより増えない、ソフトバンクのプラチナLTE

ソフトバンクもVoLTE開始をアナウンスし、プラチナLTEの整備は急務になっています。地方のLTE未整備エリアだけでなく、都市部でも屋内やビル陰、半地下など2.1GHzのLTEだけじゃカバーできていない場所は多くあります。そうした場所をカバーするのはやっぱりプラチナLTEです。ソフトバンクの場合は900MHz帯の電波を使い、ようやく先月頃から整備が始まりました。


しかし免許数は思ったより増えません。総務省が公表している免許数は60(一ヶ月前)→600(2週間前)→1,000(今週)と一気に増えそうな雰囲気を漂わせつつ、まだ本格的に免許数が増加するという状況にはありません。また免許を取得している場所も地方の山間部や都市周辺部が中心であり、とりあえずLTEエリア拡大を目指す整備方針のようです。都市部でのプラチナLTEはもう少し先のことになるのかもしれません。

900MHz帯には既存利用者が多く残存すると言われています。その残存免許人に迷惑がかからない場所からのLTEサービスインとなっているのも、都市部を避けた整備の背景にあるようです。ソフトバンクがプラチナバンドとして一気に3Gのエリアを拡大させた時は、1日に数十から100局程度が開局していたのですが、それに比べるとおとなしいプラチナLTEのサービスインとなっています。

ただ着実にLTEエリアが拡大することは確実であり、auやドコモも「エリアではソフトバンクに勝っている」と慢心してしまうと、いつの間にか追いつかれる羽目になりそうです。3社が激しく競争してくれればユーザーにもメリットがあるはずです。その意味でもソフトバンクのエリア拡大、LTE品質向上には期待しています。

ちなみにApple製品ではソフトバンクのプラチナLTEはiPhone5s/5c、iPhone6/6 Plus、iPad Air, Air2, mini2, mini3で利用できます。