今日のソフトバンクの決算説明会はいつも通り「おいおい」と言いたい場所も多かったのですが、はやり一番引っかかったのはiPhoneの価格についてでした。SIMフリー化についての認識を聞かれた際、孫社長が言った「ソフトバンクが実質0円で販売しているiPhoneをわざわざ6万円も7万円も出して買いたいユーザーはほとんどいない」との発言はやはり波紋を広げています。
実際に発売日に一括で買っている僕としてはiPhoneは6万も7万も払って購入する端末という認識です。購入するときは実際にその金額を払います。発売日にApple Storeや量販店に並んで、毎年新機種を買うようなコアなiPhoneファンは一括で購入する人が多いはずです。そういうファンの存在を忘れたような発言に違和感を感じました。
この発言を「iPhoneに6万も7万も出す価値はない」との趣旨で捉えている人もいます。そう捉えられても仕方のない発言であり、ソフトバンクにとってiPhoneが特別な存在だった頃、孫社長はこのような発言を決してしなかったでしょう。去年のiPhone5s発売の時から感じていたのですが、ソフトバンクにおけるiPhoneの重要性はやはり相対的に下がっていると思います。ソフトバンクや孫社長の少し過剰なほどのiPhoneへの想いはもう感じられません。なんだか時代の流れを感じてしまいます。
あと気になったのが、なぜかSIMフリー端末には月々割非適用という前提で話が進んでいる点です。別にSIMフリー端末で契約しても2年縛りの割引があってもいい気がします。実際、ドコモはSIMロックを解除しても継続して割引を受けることができます。ソフトバンクがSIMロック解除、SIMフリー端末に対してどういう認識を持っているのか、いまいち不明です。
参考:2015年3月期 第1四半期 決算説明会(56:30頃からの質疑応答での発言です)