2013年12月11日水曜日

mixiの逆襲が始まるのか?

最近、mixiがアツいといっても誰も納得しないと思います。しかし株の世界は不思議なもので、mixi株が高騰するという珍事ともいえる現象がみられます。今日は急騰の反動で急落(ストップ安気配)という荒っぽい動きですが、その背景にもスマートフォンへの過度な期待と現実のせめぎ合いがありそうです。


mixiといえばSNSの先駆者であり数年前まで誰もが参加しているSNSでしたが、既にその面影はありません。FacebookやTwitterにその座を追われ、僕もiPhoneアプリは消してませんが、それを開くことはほとんどありません。

そのmixiが再び評価されている理由はスマートフォンアプリで第二のガンホーになると期待されているからのようです。しかしmixiの可能性は課金アプリではなく投資事業にあると感じます。mixiはSNS事業から投資事業へも事業分野を広げて、比較的積極的な動きを見せています。

投資には当たり外れはありますが、成長分野に乗っかれるメリットはあります。その意味でmixiは発展する可能性のある企業と考えられますが、こういう株価の荒い動きに投資事業が左右されてしまうのは業界にとってマイナスだと考えます。ガンホーのような事業を期待するよりも、新規サービスへの投資で新たな市場を創る役割を期待します。

ちなみに仮に第二のガンホーになったとして、偶然大ヒットを記録したアプリも数ヶ月、数年で飽きられてしまいます。偶然と短命の事業を主力にするのは企業としてはいい選択ではありません。おそらくガンホーもフィンランドへの本社移転後は投資事業へとシフトしていくと推測します。mixiもそういう意味でガンホーと同様の事業展開で成長していくのではないでしょうか。そしてその成長は今の株価の推移ほど劇的ではないと思われます。

あまりiPhoneやiPadには関係ありませんが、深い部分で関係のある話でした。