2013年12月6日金曜日

ドコモにとってiPhoneは薬になったか、毒になったか

今日、11月分の携帯電話会社の契約数が発表されました。特に注目される数字は契約増加数(純増)とMNPでの出入り数です。ドコモは純増でもMNPでも苦戦が続き、この苦戦がiPhone導入につながったともいわれています。

では、iPhoneを導入したドコモの数字は改善しているのでしょうか。


iPhone発売前の8月から先月までの推移をグラフにしました。グラフからもわかりますが、契約純増数(灰色)はiPhone発売月に一旦大きく落ち込みますが、在庫が安定するに従って回復傾向を強めます。またMNPによる流出(赤)も次第に改善していることがわかります。

この数字の推移を見る限り、ドコモにとってiPhoneは薬になりましたが、特効薬ではなかったようです。当初はMNPですぐにプラスになると予想されていましたが、すぐにはプラスに転換すすことは出来ませんでした。ただ、方向としては契約数、MNPともに改善へと向かっているのは確かで、iPhoneの効果は一定あったみてよさそうです。

なお、契約数やMNP数には携帯電話だけでなく通信モジュールも含まれ、数字だけで単純にキャリアの勢いを判断するのが難しいという指摘もあります。