ソフトバンク版のiPhone5s/5cが対応するLTEは現時点ではBand1とBand3と公式に発表されていて、来春以降にBand8(プラチナバンド)にも対応するとされています。
しかし、ソフトバンクは「(900MHz帯で)関東総合通信局管轄地域にて、3.9世代(LTE)基地局の運用を開始しました(PDF)」と総務省に報告されています。この報告はソフトバンクから利用者向けに公式にアナウンスはされていませんが、報告が公表された8月には少し話題になりました。
で、このプラチナバンドでのLTEを基地局の免許情報を調べてみると、関東地方とは言うものの八丈島でのサービスであることが分かります。八丈島で4局が免許を取ってLTEの電波を射出しているようです。もちろん周波数を考慮するとiPhone5s/5cでも利用可能と思われますが、実際のところは不明です。
ちなみに八丈島は現時点でソフトバンク4G LTEのサービスエリアとなっていません(2013年9月以降に整備のエリア)。この基地局から出ている電波は本当に受信できるのでしょうか。謎です。おそらくプラチナバンドのLTEがどのような特性を持つかを実験するために設置されているのでしょう。また8月以降、900MHz帯のLTE基地局数が増えていないことからも、この帯域(既存のプラチナバンド)を使って全国的にサービスすることはなさそうです。やはりソフトバンクの本命は立ち退き交渉中の10MHz幅部分でのLTEなのでしょう。