2013年11月22日金曜日

利用2ヶ月で見えてきたau iPhone5s/5c向けLTEの特徴

iPhone5s/5cで対応したauの800MHz帯のLTEですが、僕も2ヶ月使ってようやくその特性が分かってきました。5c購入直後、それまでのiPhone5で10Mbpsくらいだった場所で20Mbps, 30Mbpsというスピードが出たため、「プラチナLTEは速い」という印象を受けていました。

au LTEのテスト
しかし、その後も継続的にスピードテストをしていると、大体10~25Mbpsが街中でも安定して出る、という特徴がはっきりしてきました。20Mbpsもあれば現在の用途で困ることはまったくないので満足していますが、iPhone5の時に郊外で計測したような50~60Mbpsという速度は100Mbpsエリアでしか計測できなくなっています。

その点は「LTEエリア構築はどうなっていくのか……KDDIの基地局対策の現状」でKDDIの担当者が詳しく答えています。iPhone5が優先的に使っている2.1GHz帯のLTEは基地局が比較的高密度に配置されているため、基地局が近いケースも多く、10MHz幅であればかなり高速な通信が可能のようです。一方でiPhone5c/5sが使う800MHzのLTEではそれほど密に基地局を配置していないため、基地局から離れて通信していることが多く、速度も20Mbps程度となる場合が多い、とのことです。

だったら2.1GHz帯も使いたい、と思うのですが、 iPhone5s/5cが2.1GHz帯を使うのは800MHz帯の通信状況が悪化し2~3Mbpsくらいまで落ち込んだとき、という説明がされています。生地でも触れられていますが、10Mbpsも特に通信の利用に支障をきたすことはありません。スピードテストで速い結果を出すのが通信の目的ではないので、こういう運用に納得するしかないでしょう。

このようなKDDIの運用方針をみていると、当面、KDDIはLTEを10~15Mbpsで、かつ広範囲で利用できるようなネットワーク構築を目指していくと推測されます。