au LTEのテスト |
その点は「LTEエリア構築はどうなっていくのか……KDDIの基地局対策の現状」でKDDIの担当者が詳しく答えています。iPhone5が優先的に使っている2.1GHz帯のLTEは基地局が比較的高密度に配置されているため、基地局が近いケースも多く、10MHz幅であればかなり高速な通信が可能のようです。一方でiPhone5c/5sが使う800MHzのLTEではそれほど密に基地局を配置していないため、基地局から離れて通信していることが多く、速度も20Mbps程度となる場合が多い、とのことです。
だったら2.1GHz帯も使いたい、と思うのですが、 iPhone5s/5cが2.1GHz帯を使うのは800MHz帯の通信状況が悪化し2~3Mbpsくらいまで落ち込んだとき、という説明がされています。生地でも触れられていますが、10Mbpsも特に通信の利用に支障をきたすことはありません。スピードテストで速い結果を出すのが通信の目的ではないので、こういう運用に納得するしかないでしょう。
このようなKDDIの運用方針をみていると、当面、KDDIはLTEを10~15Mbpsで、かつ広範囲で利用できるようなネットワーク構築を目指していくと推測されます。