2013年10月29日火曜日

ソフトバンクが買収したスーパーセルって?

国内の携帯電話市場は早晩成熟して成長力を失うと予見して、ソフトバンクは積極的に海外企業の買収を手がけています。買収した企業にはiPhoneユーザーになじみの深い企業も混ざっています。フィンランドのスーパーセル(英語の公式サイト)です。

スーパーセルのオフィス
同社はiPhoneアプリ戦略シミュレーションの「Clash of Clans(App Storeへのリンク)」と牧場運営シミュレーション「ヘイ・デイ(App Storeへのリンク)」をリリースした企業ですが、実績はこの2本だけ。それで買収額1,515億円、企業価値は約3,000億円とものすごいことになっています。ただ、同社の業績が好転したのは前期で、それまでは赤字の企業だったようです。前期は3921万ユーロ(約52億円)の黒字ですが、前々期は184万ユーロ(2.5億円)の赤字と、いかにもアプリで一発当てましたって企業の業績推移です。

スーパーセルの看板アプリ「Clash of Clans」は既に全世界で大量のダウロードを記録していて、各種ランキングでもトップをとり続けています。また広報活動も活発で、インターネット広告でもアプリのバナー広告はよく見ます。「Clash of Clans」という名前は聞いたことはなくても、下のキャラクターの画像はどこかで見たことがある、という人が多いかもしれません。


しかし、典型的なアプリで一発当てた企業がここまでの企業価値を持つのもすごいですが、それを買収する大胆さもすごいところです。一発目は当たっても、二発、三発と続けるのは至難の業で、もし成功すれば巨大企業になる可能性もあります。ただ失敗すれば、スーパーセルは数年前の企業規模になる可能性もあります。


Clash of Clans - Supercell
(無料アプリ)
App Storeへのリンク



ヘイ・デイ (Hay Day) - Supercell
(無料アプリ)
App Storeへのリンク