会見は最後まで地味な印象のまま進みました |
LTEの統合も「今日から開始」とは言うものの、実際は3月中に数百ヶ所、年末までに統合の完了とゆっくりしたものです。さらに、今年3月末までにイーモバイルの基地局が1万局と計画されていたものが、来年3月末までで8,000局(現状は6,600局)と変更されていました。この変更もスピード感を感じない原因かも知れません。iPhone5, iPadユーザーが効果を実感する機会はそれほどないかもしれません。
そして何より、孫社長は今まで「スピードなら負けない」と自信を持っていたはずですが、今日の会見では「最高速には意味がない」と言っていました。ここもソフトバンクの方針が微妙に迷走していると感じた点です。さらに言えば今後のLTEの高速化への言及がないなど、10MHzをLTEに割り振って高速化を果たす余裕がないように感じました。
また会見でソフトバンクが最大の差別化要因としていた「LTEの小セル化」もライバルKDDIによるナノセル、ピコセル設置が急速に進んでいることもあってそれほど新鮮さを感じません。
これら点を総合して今日の記者会見の印象は薄くなってしまいました。