2015年6月3日水曜日

ソフトバンク、LTEエリアは半年で2倍に拡大

ソフトバンクは昨年末からプラチナLTE(900MHz、Band8)の整備を本格化させています。比較的広い場所をカバーするのに有利とされるプラチナバンドの整備で昨年10月末に比べて2015年4月にはエリア面積は2倍になったようです。


エリア面積が2倍となった場合、人口カバー率はどのくらい上がるのでしょうか。これを細かく計算されている方がいます(無線にゃん:実人口カバー率と面積カバー率をちゃんと調べてみる)。

ソフトバンクのLTEはプラチナバンドでの整備が始まる前、実人口カバー率は92%程度でした。ここから、この時点での面積カバー率(日本国土の面積とエリア面積の比率)は32.4%と推計されます。それが倍になったということは2015年4月には面積カバー率は65%にまで上がった計算です。

「無線にゃん:実人口カバー率と面積カバー率をちゃんと調べてみる」より
面積カバー率65%なら、逆の計算をすれば実人口カバー率は98.85%となります。auの実人口カバー率「99%以上(2014年3月)」にあと一歩のところまで来ています。

ただしソフトバンクの900MHz帯のLTEはほとんど5MHz幅(下り最大37.5Mbps)で、5MHz幅のエリアではキャリアアグリゲーションにも対応していません。速度面では一昔前のLTEです。またauは実人口カバー率が99%を超えてもエリア整備を続けていて、すぐにソフトバンクがエリアでもauを上回るのは難しそうです。

とはいえソフトバンク出遅れていたLTEエリアの不利が小さくなっていることは事実です。(プラチナLTEはiPhone5s/5c以降の機種で利用できます)