2014年2月27日木曜日

毎年出る「次期iPhone早期発売説」

今年も出てきました「iPhone6、早ければ7月にも発売(英語)」。もうこの類いの噂には飽きています。iPhone5sの時もありました「iPhone5Sは2013年6月にリリース!?」。iPhone5の時もありました「 テレビ東京が「iPhone5が6月に発売」と関係者インタビューを放映!」。

噂の出所は海外のマイナーメディアや自称サプライヤー、証券会社のアナリストあたりです。実際にAppleの動きを感知したところから出てきたものではなく、注目を集めたい人から出ているといった方が適切です。

毎回、早期発売説はガセと証明されるのですが、今回もガセの可能性が高いです。だいたいiPhoneと同時期にリリースされる新iOSはβ版で数ヶ月のトライアルを経るのが通常です。6月開催のWWDCで発表される新iOS(とそのβ版)が前倒しで発表されることも考えにくく、7月発売はそれだけでも弱いです。さらに7月説の記事には同時に多数の画面サイズが発表されると書かれていますが、それもアプリ開発者の対応が必要であり、7月発売というスケジュールは不自然です。

しかしながら、このような根拠の薄い噂が海外ネットメディアに掲載され、それが和訳され日本のネットメディアに掲載され、時にはYahoo! のトップページに載ることもあります。多数メディアを経由することで情報源がロンダリングされ、噂が一人歩きすることもあります。噂を掲載するネットメディアもアクセス数を集めたいだけなのでしょうけど、毎年この噂が出てくる度に複雑な気持ちになります。