2013年7月21日日曜日

一年でiPhone5のLTEは時代遅れになった、かもしれない

先日、日経BPが調査したLTEのスピード、エリア調査の結果が公表されました。調査は全国の多くの人が利用する公共施設約1,800ヵ所で行なわれ、非常に大規模に調べられています。

LTEのダウンロードスピードの全国平均をみると

Docomo Android > au Android > Softbank Android >> au iPhone5 > Softbank iPhone5

となっています。どこのキャリアが勝った負けた、というよりもAndroid >> iPhone5となってしまったことが重要な気がします。

日経BPのダウンロード速度の調査結果
Androidスマートフォンは各キャリアが使いたい周波数を利用できています(Docomo, auは複数の周波数帯を利用、Softbankは空いているAXGPを利用)。そのため通信負荷が分散でき、通信品質が高く保たれているようです。

一方で、iPhoneはau, Softbankともに2.1GHz帯のLTEしか使えず、ソフトバンクは苦肉の策としてイー・モバイルを買収までして、1.7GHz帯を使って負荷を分散させようと整備を進めている段階です。急速にエリアが整備されたiPhone5向けのLTEですが、やはりキャリアが自由に周波数を選べなかったツケが調査結果に現れたと思われます。

これはそのままiPhoneの競争力にも影響することです。そのため、おそらくですが、iPhone5Sではこれまでのように少ないモデルで世界中の周波数に対応するという方針は撤回されると予想します。最大のライバルであるGalaxyはかなり細かい対応をして徐々に利用者を増やしています。Appleもぼんやりはしてられないはずです。