株価はイベントの盛り上がりに比例
昨年のApple Watchを発表するスペシャルイベントでもAppleの株価は大きく動いています。下のグラフからもわかりますが、イベント開始(東部時間13:00)から徐々に期待感から株価が上昇を始めます。
そして12インチのMacBookが発表され、その斬新な姿とAppleらしい製品と捉えられ、一気に株価が上昇します。しかしその後、Apple Watchの発表へと移ると株価は一転して下落に転じ、イベント終了前には上昇分を全て消してしまいました。Apple Watchに失望した、というより予想の範囲を超えない製品だったことが株価の動きにつながったと思われます。
なおその後、Apple Watchの売れ行きは確かに芳しくなく、一方でMacBookはApple情報を扱うネットメディアの2015 Best Buyに多数選ばれる製品になりました。この一瞬の株価の値動きはApple製品の第一印象をうまく表したと言ってもいいかもしれません。
過去にはフライング発表も
覚えている方も多いかもしれませんが、iPhone4Sの発表イベントの際、日本のApple StoreのWebサイトにはその発表前にiPhone4Sの表記が登場していました。当時はイベントで発表されるiPhoneがiPhone4のマイナーチェンジ版(iPhone4S)か、メジャーアップデート版(iPhone5)になるかで予想が分かれていました。
結果、iPhone4Sと発表されたのですが、その瞬間もAppleの株価は大きく下げました。投資家の多くはマイナーチェンジではなくiPhone5を望んでいたようです。日本でのフライング情報を察知してApple株を空売りするような器用な人はいなかったとは思いますが、株価が大きく動く情報が事前に漏れることもあるということです。
3月21日(日本時間22日午前2時)のAppleのスペシャルイベントは「Let us loop you in.」でライブストリーミングで中継されます。