結果としてソフトバンクはスプリント単体での競争を余儀なくされ、孫社長の言う「長く厳しい戦い」が始まりました。米国進出に合わせてソフトバンクが設置した大規模な拠点からはすでに撤退しており、スプリントの再建計画が順調に進んでいないことは明らかでした。そしてここに来てスプリントの株価が買収以来の最安値を更新してしまっています。
Yahoo! Financeより |
ソフトバンクはスプリントに対して何らかの援助を実行しなくてはいけない状況に追い込まれているのではないでしょうか。ソフトバンクの米国戦略が大きな転換点にさしかかっていると考えられます。なお14日時点でソフトバンクはスプリント株の保有で4,000億円近い含み損を抱えています。
日本のソフトバンクユーザーにとって米国進出のメリットはあまりないのですが、iPhone6/6 Plusの発売に合わせてスプリントのネットワークが無料で使える「アメリカ放題」が提供され、アメリカによく行くユーザーにとって魅力的なサービスを提供できていました。ぜひソフトバンクにはアメリカで踏ん張ってもらって、他社が提供できないようなサービスをお願いしたいところです。