ヤフーの川邊副社長はニケシュ・アローラ氏について、インタビューで「異常に頭がいい。ピンポイントで痛いところ、聞かれたくない数字を聞いてくる。答えると『終わっている。どうするのか』と突っ込まれる」と答えています。おそらくヤフー経営陣への参画は既に準備されており、今後はヤフーの経営方針の一部(おそらく海外戦略やM&A戦略)はアローラ氏が担当するのではないでしょうか。
先日の決算説明会でソフトバンクの孫社長は、グループを再びインターネット企業として成長させると明言しました。ここ数年は通信企業であるソフトバンクモバイルがグループの成長をけん引してきましたが、再びヤフーが成長を担う企業になるのでしょう。その企業の会長にアローラ氏が就任したのは、やはり成長分野に最重要人物を配置した結果と思われます。
一方で後継者であるニケシュ氏が会長に就任したヤフーが成長企業の買収、海外進出などを通してグループの成長を担うと予想します。ヤフーの事業も最近は陳腐化してしまっていますが、新しいリーダーを迎えることで面白くなりそうです。