2014年11月4日火曜日

孫社長「移動通信事業はこれまでの本業」

本日、ソフトバンクは1015年3月期第2四半期の決算発表を行いました。ソフトバンクの国内通信事業はキャッシュフローを生み出すステージに突入したとして、今後は設備投資も大幅に減少させていけるとしています。


これで国内の通信事業からは常にキャッシュがソフトバンクへと流入すると自信を見せ、またスプリント事業も中長期的には収益を生む事業へと成長するとしています。これら通信事業の業績や見通しの説明を終えたとき、孫社長は気になる発言をしています。

これがこれまでの本業

この発言の後、孫社長はインド市場の成長性やインターネット企業への投資実績に熱弁を振るいます。ちょっと残念な展開ではあります。ソフトバンクの株主としては孫社長が成長市場に投資することで株価が上昇するのでいいのかもしれません。

しかし国内の携帯電話ユーザーは「キャッシュを生む事業の契約者」に組み込まれてしまうわけです。設備投資も一巡させ、エリア拡大や新技術導入についても画期的な何かが出てくる可能性は下がってしまいます。

ちなみに今回の決算内容はあまり良くなく、年間の営業利益予想は1,000億円の下方修正となっています。また四半期の純増数もソフトバンクモバイルは56.5万にとどまっており、ドコモにもauにも負けています。解約率も上がり、またARPUの下落は止まっていません。孫社長にとって、そういう小さな数字を積み重ねていく国内通信事業への興味が薄れているのかもしれません。