ヤフーニュースの中のビジネス記事を集めたコーナーがあるのですが、その中に今朝ちょっと気になる記事が掲載されていました。ライターが直接執筆して公開している記事のようですが、ビジネスジャーナル(サイゾー)にも掲載されているので、原稿料をもらいつつ執筆した記事みたいですが、完成度は低いです。
「携帯キャリア、宣伝のウソ?基地局数、周波数帯…利用増と高機能化に遅れる増強、サポート」
こまかい突っ込みどころの多い記事ですが、技術部門を担当していた中野(仮名)さんがかなり飛ばしています。
「実はauの携帯電話やスマートフォン(スマホ)は仕様上800MHzよりも2.1GHzを先につかんでしまうのです」
「そこで新しい機種は優先的に2.1GHzを掴むことで800MHzの混雑緩和を図った」
「最近はLTEは2.1GHzしか掴まない機種もある」
最近話題になっているのはLTEの品質なので一瞬何を言ってるのかわからなかったです。しかし、上二つの発言は3Gのことと考えるとつじつまが合います。また下の発言はiPhone5のことでしょうが、iPhone5はau初のLTE対応機種です。これを「最近は」とすることに違和感を感じます。
元KDDI社員ということで情報が最新になっていないのではないでしょうか。最近の通信事情は中野さんの話とはまた違った次元へと進んでいます。古巣への愛憎が入り乱れて、微妙な記事になってしまった典型だと思います。