携帯電話基地局の情報を網羅的に収集している「携帯電話基地局免許数」で、5月5日時点での基地局の状況が集計、公開されています。その数字によると、KDDIのLTE（2GHz）は4局が免許取得済みとなっています。まだ4局かよ、と思いますが千里の道も一歩からで頑張って整備して欲しいと思います。2GHzのLTEで都市部のデータ通信に対応するなら少なくとも1万局は必要でしょう（現在のCDMA2000用の2GHzの基地局はおよそ1.4万局）。
現在の14万局のうち、関東と近畿地方だけで9.3万局なので2GHzは大都市だけをカバーしているという理解で間違いないでしょう。iPhoneに対応するLTEも大都市圏でのカバーが先行することは間違いなさそうです。全国、津々浦々で2GHzのLTEを導入するのはやはり無理があると考えます。
なお800MHzのLTE基地局が1月に2,000局とかのペースで増加しているので、その勢いを2GHzでも出せれば、秋（10月？）と言われるLTEサービス開始までに1万局くらいが対応していてもおかしくはないかもしれません。ただ、周波数特性などの違いで対応ペースが代わってくることも十分に考えられます。
ソフトバンクとのiPhone販売競争でLTE対応は必須です。基地局整備に社運を賭ける、そのくらいの意気込みが必要だと思います。