2012年4月25日水曜日

Apple VS Google 次の主戦場はクラウド


Googleがオンラインストレージサービス「Google Drive」を発表しました。AppleのiCloudサービスと真っ向から対峙するクラウドサービスです。このサービスインをうけてクラウド分野での競争は一気に加速しそうです。両社の競争はAndroidとiOS、ChromeとSafari、Google PlayとApp Store、AdsenseとiAdなどインターネットのあらゆるところで発生していますが、クラウドサービスは成長分野であり、勝者が決まっていない分野なので、ここでの競争の行方が両社の将来を左右するといっても過言ではないかもしれません。

とりあえず今日発表されたGoogle Driveのサービス概要です



で判るように、一般的なオンラインストレージサービスでPC、Mac、iPhone/iPad(近日アプリで対応)、Androidでアクセスできる特徴を持っています。

そして料金は



5Gまで無料、これはiCloudと同じ、ただ月2.5ドルで25Gまで、100Gまでなら月5ドルになっていいて容量当たりの値段はiCloudより安くなっています(最安プランはiCloudのほうが低価格(15GBで年間1,700円))。最大16TBまでの拡張が可能なのも特徴です。

それに小さく書かれていますがiCloudでは内数として含まれるメール(Gmail)保存領域が、Google Driveでは10GB(無料プラン)~25GB(有料プラン)の範囲で別計算になっています。要するに純粋に写真や書類、動画、音楽の保存に25GB~を使えるということです。これはiCloudにはないサービスです。

ただ容量と料金だけではiCloudのサービスには敵わないと考えます。クラウドサービスはオンラインストレージをあたかもローカルの保存領域のようにして使えることに意味があって、機器やアプリと深く連携して初めて真価を発揮するものだと考えます。既にOSXやiOS、それに対応したアプリはiCloudと結びついています。この状況にGoogle Driveが対処する必要があり、AndroidアプリやChromeにそれができるでしょうか、競争を優位に進めるにはブレイクスルー(使い勝手のいいアプリの爆発的な普及、音楽や動画などでの他社との連携など)が必要になる気がします。

どうなるでしょうか。競争の行方によってはメインのストレージをGoogle Driveに移すことも検討してみようと思います。

図解 クラウド 仕事で使える基本の知識
杉山 貴章
技術評論社


そういえば、日本企業はどうしているのでしょうか。なかなかIT分野で世界と渡り合えないですが、国内市場もGoogleやAppleに奪われてしまうのでしょうか。ヤフーやmixi、任天堂、SONYなんかはクラウドサービスで国内市場を主導できる立場にあると思います。頑張ってもらいたいですね。