2015年8月20日木曜日

Apple Music、有料サービスとして定着するには何かが足りない

Apple Musicのサービスが始まって、そろそろ2か月が経とうとしています。そろそろサービス開始直後に登録したユーザーの無料期間が切れるタイミングを意識する時期になってきたと思います。調査会社のアンケートで半数程度の無料ユーザが有料会員へと移行すると答えているようです。


僕はこの調査結果は楽観的な数字だと考えます。特に日本のApple Musicの利用継続率はもっと下がるのではないでしょうか。LINE MUSICの無料期間が終了した途端、他の無料期間を設定しているサービスにユーザーが流れた事からも、日本ではYouTubeなどに(合法的、非合法的に)アップロードされた音楽を無料で楽しむ習慣が予想以上に定着しているようです。

また曲のラインナップにも問題があります。邦楽のラインナップは満足できるものではなく、これで有料サービスへと移行したとしても、結局CDを買ったり、音楽をダウンロード購入したり、借りたりという生活から脱却する事はできません。せめてiTunesで配信されている曲すべてをApple Musicで配信するくらいの規模感は必要だと思います。

3千万曲の表記が虚しい
それに加えて、音楽を有料で楽しむという習慣を再び定着する何かが必要と感じます。アーティストのライブ映像を配信するのもいいかもしれません、野外フェスの配信も面白そうです。インストアライブのLive配信があれば、アーティストの違った面が見れて楽しそうです。いずれにせよAppleがもっと日本の音楽業界に関与しなければ、Apple Musicが単なる音楽配信プラットフォームになってしまって、日本では埋もれていく可能性もなきにしもあらずです。僕としてはAppleには音楽文化の担い手としての役割を期待します。