2013年10月7日月曜日

ドコモはiPhone商戦初動でコケてしまったのか?

本日のニュースに「9月の番号持ち運び ドコモ、13万件流出 iPhone効果、今月以降?」と気になる記事がありました。ドコモのMNPでの流出が止まらず、契約数も純減になったとの内容ですが、これはiPhone発売までの傾向と全く同じです。

iPhone発売をしてもMNPの流出、契約数の減少を止められなかったのでしょうか。一概に言い切れるものではないと思いますが、KDDIがiPhone4Sを発売したときの状況とは大きく異なっています。

KDDIが初めてiPhoneを発売した時のことを思い出すと、2011年9月に「KDDIからもiPhoneが発売される」と報道があっただけでMNPはマイナスから小幅ながらプラスに転じました。さらに10月にiPhone4Sが発売されて以降、MNPは常に首位を維持し続けています。

iPhone4S発売直前からのMNP推移
ドコモの今回の不調はやはり「ソフトバンク以外でiPhoneを使いたい」というユーザーをKDDIが広く受け止めた後の参入が影響しているのでしょう。さらに言えば発売日直後にiPhoneを購入する層は一括購入する人が多くなっていますが、ドコモの端末価格は一括購入をためらわせる設定でした。そうした状況もMNPにマイナスの影響を与えたと考えられます。

またiPhoneでのメール環境やLTEの通信環境もこれから整備が進められていく計画なので、その進捗を見て契約を待っているユーザーも多くいると思われません。さらに、現在でも品薄が続いていることで、様子見としているユーザーも確実に存在しています。初動が振るわなかったとしても、ドコモの底力で巻き返してくる可能性は十分に想定できます。